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『不安で社員に事業を任せられない時に考えること PART.1』~明快通信Vol.023~

2014年8月26日


おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

アインシュタインの有名な言葉。

「人生には二通りの生き方しかない。

ひとつは、奇跡など何も起こらないと思って生きること。

もうひとつは、あらゆるものが奇跡だと思って生きること。」

 

(心に引っかかり、離れない言葉です)

 

今週も井上先生から人や組織に関する

ノウハウを取材して参りました。

 

今回のテーマは「社員育成」。

詳しくは本文で・・・!

 

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テーマ:不安で社員に仕事を任せられない時に考えることPART.1

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10名くらいの中小企業で、社長が新たな事業を展開していこうと

思った時に、立ちはだかる壁があります。

 

“仕事を誰に任せるか?”

 

これです。

 

この“仕事”ですが、

どういった仕事を任せるかによって話が違ってきます。

 

新規事業を任せるのか?既存の事業の維持管理を任せるのか?

 

10名ほどの中小企業に、

新たに展開させたい事業を任せられる人材がいることは

なかなか稀有な事ですので、どうしても発展的な仕事は

社長が担うことが多くなると思います。

 

一方、今まで、築き上げてきた業務の維持管理は

誰かに任せてしまいたいと思うのは、よくある話かと思います。

 

けれど、往々にして、不安で任せられない。

 

そう思う社長さん、結構多くいらっしゃいます。

 

もし、そうだとしたら、もはや会社の発展は諦めるしかありません。

既存業務の維持管理を社長がずっと担いつつ、

事業を発展させていくなんて、考えただけでも非効率です。

 

せっかくの会社発展のチャンスに、どう不安を解消して

新規事業に臨むか。

具体的にみていきましょう。

 

 

【なぜ、不安で任せられないのか?】

 

不安で任せられない原因として一番多いと思うのは、

「判断を任せられないから」ではないでしょうか。

 

自分の積み重ねてきたことに対し、安易な意思決定をさせたくないと

感じる社長さんは思いのほか多いものです。

 

実際に、自ら判断できる人材も育っていない。

 

この原因の一つにあるのが

「社長がなんでもかんでも決めてきたから」

 

このため、現場で考える風土は、育たなかったわけですね。

社長の言うとおりに動いていればいいわけですから。

人手はいるけれど、人財はいないといった状況なわけです。

 

では、どうしたら、この社長自身が、

なんでもかんでも決めていくことを卒業できるのでしょうか?

 

【現場の○○を育成する】

 

最初に言っておくと、社長と同じ立場でものを考えるなんて、

なかなかできることではありません。

 

ただ、自ら考えて、最高のパフォーマンスをあげる社員を

育てることはできます。

 

それは社員を「現場のプロ」にすること。

 

その業務に関する知識、専門性を高めてもらう。

そして、社長を超える業務のプロになってもらうのです。

 

いろいろさせるのではなく、その業務に関しては

自信を持って仕事をしてもらう。

 

ここを目指して、育てることを考えます。

 

そして、このプロ。社長と同じプロでもいいですし、

まったくアプローチの異なったプロでもいいわけです。

 

プロになれるということは、

最高の素晴らしい仕事が何であるかを考えられる人材に

なるということです。

 

つまり、最高の仕事がなんであるかという視点で、

社長と会話ができるようになるわけです。

 

そうすると、社長と社員の会話は、極端に言うと

こんな感じになります。

 

「社長、この仕事、こんな方法で、アプローチしてみます」

 

「いいよ、了解」

 

もし、違和感を社長が感じても、こういえばいいんです。

 

「それもいいね。けど、ほかに、もっといい方法ないかね」

 

誰よりも業務について知っている社員に、社長は

ついつい聞いてしまうんですよね、最適解を。

社長と社員がこの会話を目指すために、

社員をどうやって「現場のプロ」にすればいいのか?

 

次回は、この「現場のプロ」の育て方、

育てる時に気を付けることについて、詳しくお話していきますね。

 

ではまた来週お会いしましょう。

 

井上健一郎

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

「匠」や「職人」という言葉。

何かの熟練した技術を持つ人。

私にとっては、やはり格好よく、憧憬の対象なのであります。

 

何かを究めていく人というのは、

何かを模索し続けられる人だろうと思うのです。

 

著名な芸術家であります草間弥生さんがこんなことを

インタビューで語っておられました。

(アメリカで苦労しながら自らの芸術を模索し続けた

若い日々を回想したとき)

 

『苦労して生きていたあの頃を思い返すと

今も芸術の深淵を探ろうと日々戦っている自分に

誇りを感じます』

 

感嘆のあまり、深く息を漏らすことしかできず。

 

何かを探し続けること。

自分はこれから何を模索していくのか。楽しみです。

 

 

また次回のメルマガでよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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