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『「頭のいいおバカな社長」が教えてくれること』~明快通信Vol.051~

2015年3月17日


 

おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

先日、名古屋出張時の東京駅。

東海道新幹線に乗るため、改札を通過したところ、

ブーという警告音とともに、走ってくる駅員さん。

「東海道新幹線は、あちらです!」大きな声に、周囲が振り向く。

 

そこは、東北新幹線の改札でした。

 

(毎年、盆と正月に乗っているという習慣。無意識って恐ろしいです)

 

先日、明快通信【号外】でご案内した、

井上先生のセミナー情報は、編集後記のあとにある

『井上先生の無料【組織活性化プロジェクトセミナー】はこちら』

をご覧くださいね。

 

さて、今週も井上先生から人や組織に関する

ノウハウを取材して参りました。

 

今回のテーマは「社長」。詳しくは本文で・・・!

 

■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

テーマ:「頭のいいおバカな社長」が教えてくれること

┗…┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…┛

 

スティーヴ・ジョブズの話を聞いて感じるところがありました。

 

それは、「頭のいいおバカな社長」がいるからこそ

生まれているものがあるということ。

 

いきなり「バカ」というと驚かれる方もいるかと思いますが

ここでいう「バカ」というのは、

「自分が大切にしているもの」にこだわり抜くことです。

 

こんな話をイメージしてみてください。

社長:「この商品の薄く、綺麗なフォルムは絶対に実現させる!」

社員:「そんなことしたらコストが高くなって、理想の販売価格を

オーバーしますよ?!」

社長:「そんなことわかってる。でも諦めるくらいなら販売中止にする!」

他の人は、なんでそんなにこだわるの?と言うでしょう。

でも本人にとっては、自分が大切にしているものであり、

ごく当たり前の事なのだと思います。

 

では、こういう人たちがいることによって、

会社や組織が享受しているものは何なのでしょうか?

 

■頭のいいおバカが教えてくれること

 

たとえば、そんな社長がいる会社では、

 

「あの社長だと、絶対ここまでやれって言うに決まってるから

しょうがないから、やっとこうぜ~。」

こんな「しょうがないなぁ」と思いながら、動く人たちがいたりします。

 

彼らは、何に動かされているかというと、

社長自身の「主観」に動かされているのです。

社長自身が「良い」とか「大切」とか「貴重だ」とか

感じ取っているもの。

社長が、社長自身というフィルターを通して見ている世界に対して

こだわっているもの。

 

例えば、こだわり抜いた「フォルムの美しさ」は、その社長自身が

今までの人生の中で感じ取ってきたものがベースになっています。

 

この「いびつ」といわれる程の「主観」へのこだわりがあるからこそ

それまでにない概念や技術が生まれていくのです。

 

そこには、往々にして革新的な技術や奇抜な発想が伴い、

その人の周りのレベルも上がり、何かが生み出されていきます。

 

つまり、主観を通してこだわり抜く人の周りには

革新的な変化が起こりやすいのではないかと思うわけです。

 

■ビジネスにおける主観と客観

 

そこで、私が思うことは、ビジネスにおける「主観」の

扱い方についてです。

 

ビジネスの現場においては、

「それはあなたの主観でしょ?客観的に伝えてください」とか

「あの人の発言は客観性を欠くな」といった発言を

聞くことがあります。

 

そんなに「主観」は排除されるべきものなのでしょうか?

 

少し話が飛びますが、私は、人間の最大の力は、

「人の心を動かせること」だと思っています。

 

自分が、主観的に「感じた」こと、

喜びや驚きが等身大で相手に伝わったときに

相手の心が動くのだと思います。

 

すべての人が、「自分」という主観を通して世界を感じています。

その感じたことを表現しないなんて、

実にもったいないことだと思いませんか。

 

だから、もし、部下をなんとか成長させたい、頑張らせたいと

思っているならば、あなたがそう感じ、思っていることを

表現するべきだと思います。

 

「客観」とつくと、それはスマートでビジネスライクな印象を

受けます。

ですが、一方で、客観的なものは、

いろんな要素をそぎ落とされたものであります。

 

「主観」が内包するものは、1人1人のフィルターを

通して生まれるいびつさです。

 

そして、新しいものを生み出す起点となる可能性を秘めています。

 

だからこそ、私は、組織やチームにおいて

「感じる」というフィールドの言葉を使うこと、

主観を磨くということが大切だと思っています。

 

「なんかこの企画、ワクワクしないよね」

「この提案資料の言い回しがいまいちな感じがする」

 

こんなところから始まる会話で良いと思うのです。

 

ただし、こういう会話は、自分の心の安全と言う意味で

信頼関係が築けていることが大前提となりますが。

 

■最後に

 

自分というフィルターを通して

見ている・感じている世界を表現し合える会社・チーム。

 

客観と主観が備えるそれぞれの良さを

ビジネスの中で、感じてほしいと思います。

みなさんも考えてみてくださいね。

ではまた来週お会いしましょう。

 

井上健一郎

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

こだわり抜いた社長と聞いて、一つ思い出した映画があります。

 

「42~世界を変えた男~」。

 

アメリカのメジャーリーグでは、全球団を通して

背番号「42」が永久欠番になっています。

 

現在、メジャーリーグで活躍している

黒人の選手はたくさんいますが、

白人以外の選手がプレーできるようになった過程には

「人種差別」と戦ったジャッキー・ロビンソンという

黒人選手がいたんですね。

この選手がつけていた背番号が「42」だったわけです。

 

この黒人選手を迎え入れたのが

現ロサンゼルス・ドジャースのGMであったブランチ・リッキー。

 

ジャッキーを迎え入れたことで、チームやファンからも叩かれ、

ジャッキーはひどい差別を受けます。

それでも黒人を野球チームに迎え入れ続ける土台を作り続けたわけです。

彼らがいなければ、今、有色人種といわれる選手たち

(私たち日本人も含め)が活躍できる場はなかったと言えます。

 

マーケティング戦略の一環だったと言う話もありますが

人命の危険も考えられる時代に、やり続けたそのこだわる力に圧巻。

 

気になる方はぜひご覧ください!

 

次回もよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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