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『自分の基準を主張するときに考えたいこと』~明快通信Vol.95~

2016年2月16日


おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

最近、心がキュンとした動画は、

テレビ番組「徹子の部屋」に出ていた

今は亡き立川談志師匠のチャーミングさでございました。

 

(歳を重ね、心動かされるものも更新中でございます)

 

本日も、早速、井上健一郎先生のお話を、

私、佐藤がお届けして参ります。

 

■テーマ:『自分の基準を主張するときに考えたいこと』

 

本日は、「人」をテーマにしてお届けしたいと思います。

 

経営者や組織のリーダーとなる人の多くは、

自分の中に高い基準を持ち、日々、成長を繰り返し、

貪欲に事に向き合っているのではないでしょうか?

 

実は、こういう方々に共通するのは、

低い基準で簡単に妥協しない意識なのです。

この意識は「自己基準の高さ」から生まれると

井上先生は言います。

 

そして、この「自己基準の高さ」が

時に、周囲の人たちとの関係性の気持ちよさを

邪魔をしてしまうことがあるのだとか。

 

なんとなくわかるような、わからないような。

一体どういうことでしょう?

 

■自己基準の高い人の苦労

 

井上先生は言います。

「自己基準が高いということは、低い基準で簡単に

妥協しない意識を持っているし、やっていることに

こだわりが持てる人なんです」

 

そんなビジネス上、美徳ともいえる側面が

時として、組織内の関係性を崩してしまう。

どうしてなのでしょう?

 

例えば、こんなことをつぶやいたり、

頭をよぎったりしたことのある方は、

周囲の人より自己基準が高いのではないでしょうか?

 

「なぜ、こんなことも考えられないんだ?」

「なぜ、こんなことにも気づかないんだ?!」

 

自分自身が、その基準で動いているから、

周りの基準の低い不可思議な行動の数々が

良くわからないわけです。

 

そして、問い詰めたくなる。

「どうして、気づけなかったんだ?!」

 

この時に起こっていることは、

相手の基準の低さ如何はさておきながら、

自分の基準でものを語っているということ。

 

そして、この基準の違いは埋まることなく、

双方の溝もさらに深まっていく。

そして、理解できないことで溜まる不満の数々。

 

井上先生はさらに言います。

「自分の基準を大切にする本質とは何なのでしょう?」

 

■自己基準を保ちながら、関係性の気持ちよさを考える

 

実は、この自分の基準と周囲の人たちとの基準を

繋げるものがあるのだそうです。

 

それが「本質を探ろうとする意識」。

 

基準のズレによる問題があったなら

自分自身に問いを投げかけてみると良いのだそうです。

 

「自分がこの基準を大切にしたいのはどうしてだろう?」

「相手がこの基準を大切にしているのはどうしてだろう?」

 

例えば、製造会社で良く耳にすること。

 

営業部「お客様のためにどうにか納期を早めてほしい」

製造部「そんなの無理に決まっているじゃないか」

 

それぞれ、どんな基準を大切にしているのでしょう?

営業部は、お客様との信頼関係や満足度を

大切にしているのかも知れません。

製造部は、納期短縮によって品質保証を担保できなくなることが

お客様との信頼関係を損なうと思っているかもしれません。

 

どちらも、ひいてはお客様の事を考えている。

 

「本質を探ろうとする意識」があれば、

その奥底にある共通の意識を見つけられることが

あると井上先生。

 

そうすれば、注文の3分の1については、最短納期で、

残りを通常納期で納める案が思いつくかもしれない。

 

自分の基準を押し通すことで、得られること。

周囲の人たちとの関係性を大切にする中で、得られること。

 

関係性を繋げるために、本質の課題が何かを考え続けること。

 

組織丸ごとが成長していくためには、

自己基準の高い人が必要ですし、その基準を持ちながらも

相手との気持ちよさを探るということが大切なのかもしれませんね。

 

いかがでしたか?

 

組織と感情の狭間にヒントはある?!

来週もお楽しみに^^

 

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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

「自己基準」というテーマで、

思い浮かんだ映画がこちら「フレンチアルプスで起きたこと」。

 

スウェーデンの4人家族(30代の若い夫婦・娘・息子)の

雪山におけるバケーションを描いたこの映画。

 

休暇2日目にホテルのデッキで昼食を食べていた家族を

小さな雪崩が襲います。不幸中の幸いで、大事には至らず。

しかしながら、その状況で起きたことはバケーションを地獄絵図に。

家族を置いて一目散で逃げる夫。子どもに覆いかぶさる妻。

事態が収まり、何食わぬ顔で、昼食を食べ始める夫への不信感。

 

自己基準の高い夫は、逃げた自分を認められず、記憶を改ざん。

妻は、そんな夫を受け入れられない。

 

本能的に逃げるようにプログラミングされている男性と

本能的に子どもを守るようにプログラミングされている女性。

 

原題は保険用語でもある「Force Majeure(不可抗力)」

 

基準が違うことは、そもそも不可抗力?!なんて考えると

少し、気軽にものを捉えられるようになるのは私だけでしょうか。

北欧の論理的思考や自己と他者の違いを

前提とした会話劇も秀逸な作品なので、気になる方はぜひ!

 

それでは、次回もよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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