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『それは方針か?手法か?使い分ける上司であれ!』~HR Journal vol.76~

2018年12月11日


おはようございます。

人事評価システム「明快」事務局です。

 

これまでに、組織を育てるためのたくさんのテクニックを

お伝えしてきましたが、色々実践していただいていますでしょうか。

 

今日は、【方針】と【手法】のどちらに関わることなのかで、

部下への答えの出し方を使い分けましょう!というテーマ。

 

ファシリテーターは、場をかき混ぜること。

 

これは鉄則でしたが、今回は実際にどんな話術で進めて行くのか、

井上先生のテクニックをお話くださっています!

 

さらに、上司として即決してあげることも時には大切だと、井上先生。

 

さて、どんな線引きをしながら2つを使い分ければ良いのでしょうか?

今週も、井上ワールドを存分にお楽しみください!

まずは、今週のHR Journalの目次です。

 

【今週の目次】

1. HRトピック:『それは方針か?手法か?使い分ける上司であれ!』

2. HRニュース:『中小企業の人手不足に対する意識調査』

3. ポッドキャスト番組

4. セミナー情報

 

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HRトピック:

『それは方針か?手法か?使い分ける上司であれ!』

talk:井上 健一郎

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ファシリテーターが意見していい?

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ファシリテートする人は自分の意見を出してはいけないのか?

 

いえ、意見は雑多に出してもいいのですが、導いてはダメです。

意見を出すと導きがちなので、ここに気を付けなければいけません。

 

意見を言う時は、主役を自分以外のメンバーにする感覚で感想や質問を投げかけるようにします。

 

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「導かない」話の進め方とは?

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例えば、Aという意見が出てファシリテートする自分は、Bという意見を持っている場合。

 

それがある場所にバスで行くか、飛行機で行くか

というくらい差がある話をしていたら?

 

「バスで行くの、いいですね!でも、飛行機という手もありますよね?」

と言うくらいが良い。

 

「僕は飛行機がいいと思うんですよね」

と言うと強い意見になってしまうので。

これでは「飛行機にしようよ」って導いて聞こえます。

 

「飛行機という選択肢はあるのかな?」と質問すると

「高いから辞めた方がいい」と言う意見が出るかもしれません。

 

それに対して「高いか…でも速いよ」と、さらにその場を【かき混ぜて行く】感じ!

 

「そうですよね、バスじゃ遅いですもんね」と誰かが賛同してきたら

「でも高いもんなぁ」と言ってあげる。

 

黙っている人にも「どう思う?」って話を振ってみたりする。

全員がどう思っているのかに触れてください。

 

ポイントは、【答えを焦らない】こと。

 

ショートカットで結論に行こうとせず、紆余曲折したことが、

やがては大きな財産になるのです。

 

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導いた方がいいこともある?

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もちろん即決しなければいけない時もあります。

リーダーとして即、結論を出してあげるというのも大事なことです。

 

ただし、これとさっきの例は別物。即決するのは目的、

つまり旗を立てたことに向かって【迷わせない】ため、そして【集中させる】ためです。

 

困って答えがほしくて相談にきている部下に「君はどう思うの?」

と問いかけるより、まずは答えを言う方がいい時もあります。

 

そんな時は、スパーンと先に答えを言いましょう。

 

上司:「君はどこまで考えたの?」

部下:「ここまでなんです…。」

上司:「その先は確かに難しいな。俺ならこうするよ。」

 

という感じで。これも1つの手法で、時にはそれも大事。

早い決断ができて霧が晴れることもあるから。

即決してくれる上司は、本当に頼り甲斐があるものです。

 

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2つのテクニック、どう使い分ける?

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では、答えをすぐに出すか、出さないかはどう使い分けたら良いのでしょうか?

 

目安は【手法】を試行錯誤しているのか、あるいは【方針】に触れることなのか。

この線引きをしておくと良いと思います。

 

【手法】。つまり、やり方を模索しているなら考えさせた方が良い。

ただし【方針】は旗なので、ピシッと言わなければいけません。

 

方針は絶対。誰かが最後の砦として言い切らなければいけないものです。

それはやっぱりリーダーの役割ではないでしょうか?

 

次回は、井上的【組織】の考え方!新たなテーマでお話を進めていきます。

 

来週もどうぞお付き合いください!

 

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2.HRニュース:

『中小企業の人手不足に対する意識調査』

talk:社会保険労務士・上村 和弘

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人材不足への対策をどのように行っているか確認をしましょう。

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人手不足は多くの会社で深刻さを増していますね。

 

今回は、商工中金が金庫取引先中小企業10,105社を対象に実施した

「中小企業の人手不足に対する意識調査(有効回答数:4,746社)」

の結果を紹介したいと思います。

 

調査を見ると、雇用の過不足感を

「大幅に不足」か「やや不足」と回答した企業は65.1%で、

過去調査時より深刻化しています。

 

従業員規模別で見ると、従業員が多い企業ほど雇用の不足感が強くなっていました。

 

また、57.6%の企業が「売上減少・機会の損失」など、

人手不足による経営上の悪影響を受けていると回答しています。

 

御社はいかがでしょうか?

 

そんな人材不足を抱える企業が行っている対策の上位は以下のようになっています。

 

・46.0% 従業員の能力向上

・35.1% 職場環境の改善

・31.8% 雇用条件の改善(賃上げ等)

・29.7% 高齢者の採用拡大

・27.5% 外注(アウトソーシング)の拡大

・27.2% 業務プロセスの効率化

・25.0% 定着率向上

・22.9% 機械設備導入による省力・省人化

・18.4% 従業員の兼任化

・17.8% 女性の採用拡大

 

このように上位は、従業員の能力向上、職場環境の改善、雇用条件の改善(賃上げ等)

と、人事施策での対応が占めています。

 

ちなみに、製造業と非製造業の回答に大きな差があるものとしては、

・機械設備導入による省力,省人化(製造業42.1%・非製造業13.2%)

・外国人の採用拡大(製造業21.2%・非製造業7.0%)

があり、製造現場での機械化投資と外国人雇用が急速に進んでいることが分かります。

 

皆さんの取り組みを参考に、御社も対策を考えてみてはいかがでしょうか?

 

参考リンク:

商工中金「中小企業の人手不足に対する意識調査」

http://jujube-ex.jp/Lcc769/12471

 

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  1. ポッドキャスト番組

 

【人事】

井上健一郎の『組織マネジメント研究所』

第189回「質問:「自己評価の高すぎる社員」は、何が原因なのでしょうか? 」

http://jujube-ex.jp/Lcc769/22471

 

【労務】

向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』

第174回「質問:同一労働同一賃金の水町教授作成ガイドラインについて」

http://jujube-ex.jp/Lcc769/32471

 

【コーチング】

秋山ジョー賢司の『稼ぐ社長のマインドセット』

第178回「【格言のジョー訳】「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くで見ると喜劇である」」

http://jujube-ex.jp/Lcc769/42471

 

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  1. セミナー情報

 

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【1】『CKP経営大学校 -組織マネジメント編-』

講師:井上健一郎、秋山ジョー賢司

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強い組織になるためには、組織構築が必須条件となります。

 

社長がトップ営業であり、マネジメントも行っている。

現場を任せられるナンバー2が育たない。

リーダーとして、チーム形成が上手くできない。

 

強い組織ほど柔軟に、かつ正確に状況を判断し動いていきます。

 

そのためには、リーダーという存在が必要不可欠。

では、今の時代のリーダーは何をするべきなのか?

 

どうすれば人を動かすことができ、組織としての一体感が生まれるのか。

 

その答えは、「柔軟性」と「再現性」のバランスです。

 

経営者目線と社員目線の両側面から学べる講義をお届けいたします。

 

毎月1テーマ。

組織マネジメントの極意を、ぜひ学びに来てくださいね。

 

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【開催日程】

2019年 1月 16日 (水) 15:00~18:00(開場14:45)

【参加費用】1回 8,000円(税込・当日現金払い)

※第2部参加費:1,500円(税込・当日現金払い)

 

★詳細・お申し込みはこちら

>>> http://jujube-ex.jp/Lcc769/52471

 

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【2】『マインドセットセミナー』

講師:秋山ジョー賢司

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上場企業から中小企業までエグゼクティブ・コーチングトレーナーとして

人材開発を行ってきた秋山ジョー賢司氏。

 

自分の常識や信念を、強く持ち続けているだけでは超えたい壁は越えられません。

 

今持っている常識や信念が邪魔をしている可能性があるのです。

 

あなたが目の前の壁を越えたいのになかなか越えられないとしたなら、

ぜひ一度、そのヒントをつかみに来てください!

 

これまでのセミナーで参加者の3人に1人の経営者が一足先に、

次のステップに進むことを決断しています。

 

定員5名です。

ぜひ、お早めにお申し込みください!

 

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【開催日程】

2019年 1月24日 (木) 18:00~20:00(開場17:45~)

【参加費用】3,000円

【定員】5名(先着順)

 

★詳細・お申し込みはこちら

>>>http://jujube-ex.jp/Lcc769/62471

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meikai@jinji-hyouka.com

 

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