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『「できる社員」に違和感を感じたときに考えること(Part1)』~明快通信Vol.018~

2014年7月22日


おはようございます。

 

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

かの有名なSF映画『スタートレック』にて。

絶体絶命のシーンでカーク船長がスポックに放った言葉。

 

「何が最善かはわからない。けれど出来ることが何かはわかる」

 

(そして『出来ること』をやり抜く姿がまた圧倒的に恰好いいのでした)

 

 

今週も井上先生から人や組織に関する

ノウハウを取材して参りました。

 

今回のテーマは「できる社員への違和感(Part1)」です。

詳しくは本文で・・・!

 

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テーマ:「できる社員」に違和感を感じたときに考えること(Part1)

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最近、こういった相談を受けることが増えました。

 

「仕事はすごくできるんですが、

仕事のやり方に違和感を感じていて。。。

どうしたらいいものでしょうか?」

 

仕事もできて、然るべきことをやり、成果も出している。

けれど、周りの社員が怖がっていたり、

会社に対する苦言ばかりでチームの機能が活かされなかったり、

影響が出ている。だから悩むんですよね。

 

なぜ、このようになってしまうのか。

 

どうやら、仕事のできる人の中には、

やってきたことが認められ、自信をつけ、「自分が正しい」という

頑なな思考パターンに入っている人がいるようなのです。

 

この場合、自分が正しく、会社のやり方がおかしいという

理論をふりかざす社員になることが少なくありません。

 

社長は社長で、結果を出している社員に対し、物を申し辛い。

言ってしまったら、辞められてしまうかもという恐怖も感じます。

 

だから「何も言わない」という選択肢をとりがちなのですが

これにはこれで、一定のリスクが伴います。

このリスク、おわかりになりますか?

 

 

【伝えないリスクとは】

 

ところで、社長の影響力の大きさについて、

考えたことはありますか??

 

社長は、社員1人1人より何倍もの影響力を持っているものなんです。

 

もし、社員が10人の会社なら

社長は10倍の影響力を持っていると私は思っています。

 

するとどうなるか。

 

例えば、社長のあなたは、「できる社員」の報連相が

最近、適当になっていることに気が付き、少しムッとしました。

けれど、やっていることはやっているからいいかとあなたは思う。

 

そうすると、社長の「まぁいいか」が社員全体に

伝わるのです。

つまり、それが会社の姿勢なのだと判断されてしまうのです。

 

その社員が「できる社員」ならことさらに強く伝わるでしょう。

 

感情を少し押さえたところで、その影響力の大きさから、

知らず知らずのうちに、社員には伝わっていくのです。

 

「今日の社長は、機嫌が悪そうだ」なんてことは

社長と口をきかずとも社員はわかってしまうものなんです。

それは、社長のもつ影響力がとても大きいからです。

 

ここで言いたいことは、「できる社員」に違和感を伝えないことで

「できる社員」がもたらすマイナスの影響と

あなた自身がもたらすマイナスの影響が発生するということです。

 

では、どうやって自分の違和感を伝えていけばいいのでしょうか。

 

【違和感を感じたという事実】

 

「できる社員」に対する違和感というのは、

おそらく、あなた自身がなんらかの理想や信念を持って

会社を経営しているからだと思うのです。

 

たとえば、同僚や部下への物言いがとてもきつい社員が

いたとしましょう。

 

その社員、もちろん仕事ができるので、周りの社員が

余計に委縮してしまっている。

 

これに対して、どうしたものかと社長は悩みます。

 

そして悩みの源に思い至ります。組織の生産性を上げたい、

そのためにも組織内の雰囲気を良くしたいと

自分が思っていることに。

 

こうなれば、話は早いです。

 

仕事をしっかりやっているやっていないではなく、

社長自身が違和感を持ったという事実を大切にしてください。

 

そして、しっかりと伝えてほしいと思うのですが、

仕事の成果をだしている社員に対しての物言いは

社長自身の「覚悟」がどうしても必要になります。

 

次回は、そんな「覚悟」をどう表現するか?

言った後に、反発などの「衝突」が生まれた時には

どうするか?といったテーマでお話したいと思います。

では、また来週お会いいたしましょう。

 

井上健一郎

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤です。

 

自信をつけ、仕事に打ち込むこと。とても憧れます。

 

とはいえ人間弱いですので、自分の考えることを否定されるのは辛い。

 

ただ、10年前の自分自身の考え方や見方と異なる

今の自分がいます。たまに昔の自分を否定していることも。

 

だとしたら、今「自分がこうだ」と思っていることは、

すごく不確実で不安定なものだということになります。

 

あくまで「今の自分」が基準になっている。

 

それでも、そんな自分を拠り所としながら、自分のゴールに向かって

柔軟でいられること、大事にしたいなと思ったのでした。

 

また次回のメルマガでよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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