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『やらない、決めない、考えない社員について悩んだときPART.2』~明快通信Vol.033~

2014年11月4日


おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

『人』とは思えないほど全身凝っているとマッサージ師さんに言われ、

ストレッチを開始すること、早2ヶ月。

ようやく肩甲骨が人並みに動くようになってきました。

 

(おかげさまで、順調に『人』に戻りつつあります)

 

さて、今日は編集後記で、お知らせがありますのでお見逃しなく。

 

今週も井上先生から人や組織に関する

ノウハウを取材して参りました。

 

今回のテーマは「社員に関するお悩み」。

詳しくは本文で・・・!

 

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テーマ:やらない、決めない、考えない社員について悩んだとき PART.2

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前回は、組織の中で、依存心の強い社員へのアプローチは

「個人-内」にその原因を探す前に、他の3要素を

見渡してみましょうというお話でした。

 

その3要素が「個人-外」「集団-内」「集団-外」です。

 

(詳しくは前回の記事をご覧ください↓↓)

http://infrequent.jp/kbbx769/1381

 

 

この3要素の中で、依存から自立へと社員を導くときの

一番大きなポイントが実は、「個人-外」のスキル部分に

注目することなんです。

 

今回は、そんな社員に、上司として、組織として

何ができるのか?といった観点でお話してみます。

 

【『スキル』に注目するということ】

 

組織で依存心が強く、自立できない社員というのは、

「仕事に自信がなく、仕事に対する軸が持てない」ことが多いのです。

 

本人に湧き上がる自信を持たせるには、

仕事の「プロ」になってもらうことを考えます。

「この仕事はできるぞ」という有能感を持ってもらうのです。

そうやって、何かしら1つだけでも業務スキルの

「プロ」になってきた人たちは少しずつ変わっていきます。

 

「プロ」になる過程で育ってきた仕事へのスタンスやスピリットが

軸となり、社員を支えるようになるからです。

 

では、上司が部下をプロに育ててるために

気を付けるべきことはなんでしょうか?

 

【「プロ」を育てる上司】

 

いきなりですが、「スキル」を伸ばすために、必要な条件は

なんでしょうか?

 

ずばり「経験」です。そして「師匠」の存在。

 

最速でプロを目指してもらうために

上司が部下にできることは、まず「経験の量と質」を担保することです。

 

どういうことかと言うと、

上司は、経験を積めるように経験の量をまず確保します。

 

ただ、経験させられる量には、ある程度物理的な

上限というものがあります。

けれど、その限られた貴重な経験を、上司は倍にできるのです。

 

察しのいい方はわかりましたでしょうか?

 

その方法は、「経験の振り返り」です。

この役割がまさに「師匠」です。

個人で育つプロは稀で、「師匠」「先達」の存在が大きいのです。

 

「師匠」の役割は、

1回の経験を、振り返り、紐解き、一緒に分解することです。

 

「この部分のアイディアはすごくよかった」

「この部分にはもう少し、内容に厚みを持たせたかったな」

「この部分、次にもっとよくなること考えられそうだね。」

 

これにより、一度の経験が2倍、3倍の経験に変わっていきます。

 

そして、この振り返りが「経験の質」をも向上させます。

上司が培った経験を、会話の中で共有するので、

視点が拡がり、自分では気づけなかったことを

吸収することができますし、どういったスタンスで

仕事に取り組めば良かったのかというヒントもたくさん得られます。

 

この繰り返しが、社員に粘りやこだわりを生み出すきっかけになります。

 

「時間が無いな」と思う上司の方も、

5分でも10分でもその時間を確保してみていただけたらと思います。

 

その時には、必ず1か所以上「褒める」ことも忘れずに。

経験の定着率が違いますからね。

 

こうやって、上司やチームが付き合って、

それでも、プロになれないのであれば、個人の問題になります。

 

ただ、そんな組織ができあがっていたら、

どんな人が入ってきても、安定したパフォーマンスが

維持できると思うのです。

 

【「プロ」を育てる組織】

 

自信がない社員を抱えるチームにおいては

もう一つ気にかけてほしいことがあります。

 

それぞれの社員が持っている仕事は「私」の仕事ではなく、

「私たち」の仕事なのであるということ。

 

自信のない社員にとっては、これは一定の効果があるように思います。

なぜなら、自信のない社員は、「私」に視点が向きがちですが

「私たち」になることで、内に向きがちな視点が外に向き始め、

ポジティブに変わっていくことが多いのです。

 

そうなると行動が変わり、仕事の質にも変化が現れます。

 

だから

「あなたがやっている仕事は、私たちの仕事の中の私の仕事」と

伝えてほしいと思うのです。

 

最近、成果主義や目標管理の破たんが叫ばれるようになりました。

個人個人の目標管理は達成されているのに

会社の業績が下がっているという矛盾が起き始めているというのです。

 

これは、目標管理を個人「私」に押し込めることで、

組織や会社への貢献という観点「私たち」が軽視されてきた

結果ではないかと思っています。

 

だからこそ、「私」の観点でなく、「私たち」の観点で

仕事に取り組む視点を大事にしてほしいと思います。

 

ぜひ、依存しがちな自信のない社員が周りにいる方は

参考にしてみてくださいね!

 

ではまた来週お会いしましょう。

 

井上健一郎

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

明日は、弊社が企画運営している、

中小企業経営者様、人事担当者様必見の講演情報を

お送りしますので、お見逃しなく!!

 

そろそろ大相撲十一月場所が始まります。

プロと聞いて思い出したのが、

先場所の横綱・白鵬関の姿。

 

先場所は、新入幕の逸ノ城が、

十四日目まで横綱白鵬と一敗で並び、

「新入幕で優勝なるか?!100年ぶりの快挙?」

と騒がれていました。

 

横綱とて、新入幕の力士に負けるわけにはいかないという

プレッシャーもあったかと思いますが、

あの横綱然とした堂々たる取組み、立合いの受け。

 

年齢なんてもはや関係ないでしょうが、

齢29歳にしてあの貫禄・あのオーラ。

大関以下の力士たちとの間にある歴然とした壁のようなもの。

 

あのようになるには、日ごろから自分を律し、

何かを課し続けているのでしょうが、その心持ちの高さを

勝手に想像して、ひたすらに感服したのでした。

 

また次回のメルマガでよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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