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『組織の循環は「受容と開放」にあり』~明快通信Vol.064~

2015年6月23日


 

おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

家族にVネックのTシャツのおつかいを頼まれました。

毎年、この時期恒例のおつかいなのですが、私が買ったのはUネック。

今年はかたち間違い。昨年は、サイズ間違い。

 

(もはや、初めてのおつかいよりも成長が見られません…)

 

 

さて、今回も井上先生の組織論を聞いてきましたので

私、佐藤がご報告いたします^^

 

 

今回のテーマはこれです!

 

■『組織の循環は「受容と開放」にあり』

 

これまで3回に渡り、

経営者やリーダーがビジョンや想いを語ること、

問いかけること、反応を返すことを中心にお送りしてきました。

 

実は、これまでの話には、大事なテーマが含まれています。

 

「語りかけ、問いかけ、受けとめて、反応を返す」といった

社長やリーダーの行動は、組織の循環を良くするための手法の

一つなわけです。

 

どういうことかというと、先に1つ理論の説明をしますね。

 

井上先生は組織のことを考える際に、

基盤にしている理論がいくつかあります。

 

その中の一つが、マサチューセッツ工科大学の

ダニエル・キム教授による「組織の成功循環モデル」です。

 

この説明をするだけでもとてもたくさんの説明を要するので

この場では、割愛させていただきますが、要は

 

「組織の成果を求めるのであれば、

メンバー間の循環を良くすること(関係の質を高める)ことが

最も重要である」

 

ということなのです。

 

■循環がよくなる=溜まっているものの開放?

 

この『関係の質』の考え方を前提としたときに

井上先生が最近、強く感じたことがあるそうです。

 

メンバー間の循環が良くなるということとは

 

「フタをして押し込めているものが開放される」

「溜まっているものを出し合い、本音に触れる」ということ。

 

 

多くの会社では、会社の言うことをまずは受け取りなさいという

スタンスが多いようです。

あなたの溜まっているものを開放しなさいということはありません。

 

けれど、実際には、言いたいことが言えるという環境があってこそ、

受け取る力も倍増するらしいのです。

 

どうすれば、開放されていくのでしょうか?

 

■開放できる環境を作り出すために?

 

関係の質は、そうそう簡単に作られていくものではないと

井上先生は言います。

 

ゆっくり時間をかけながら、発言しあえる関係性を

作っていくものなのだそうです。

 

それには、「語りかけ、問いかけ、反応を返す」に加えて

「混ざる場を作ること」が必要だとか。

 

というのも、社長は語りかけ、問いかけ、反応を返す。

そして、社員は、安心して、それぞれが発信できて、

それを受け止めてもらえる場があるということ。

それが「混ざる」ということのようです。

 

例えば、月に1回、全体会議をする場で、午後いっぱいかけて

真剣に議題を話し合ってみる。

そして、終わった後に、その場で短い懇親会をする。

 

そうすると、真剣に話した後だからこそ、ざっくばらんになって

とても盛り上がるのだとか。

 

こういった場で、醸成されていく安心感・開放感は

意外と馬鹿にできないそうです。

 

会社によっては、普段の仕事の雰囲気や

全体会議の雰囲気がみるみる変わっていくこともあるとのこと。

 

自分が発信できる、発言できることを実感できると、

今度は、相手の言っていることを受け止めるキャパシティも

一緒に広がっていくのだそうです。

 

「君の言うことちゃんと聞くよ。このあと私も自分の話するから!」

 

発信し、受け入れられるからこそ、

受け止めるキャパシティも広がる。

 

よく話を聞いてくれる人の言うことを

ついつい素直に聞いてしまうのは、こういう効果が

あるからなのかもしれませんね。

 

いかがでしたか?

 

組織と感情の狭間にヒントはある?!

 

来週の配信はお休みになります!

次回は7月7日(火)の配信です。お楽しみに^^

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

なぜかこの話題で思い出した映画が

「モンスターズユニバーシティ」でした。

 

人を怖がらせる「怖がらせ屋」を育てるモンスターの

大学が舞台。

 

努力しなくても人を怖がらせられるサリーと

人一倍努力しているのに人を怖がらせられないマイク。

 

組織にも、努力しなくても目立つ人もいれば、

目立ちながら努力する人もいるし、

努力しても方向性が間違っていて悪目立ちする人もいれば、

努力もしないし、目立たない人もいる。

各々の好みもある。

 

会社側としては、その人の声を聞きたいと思う人もいれば

この人の声は聞きたくないと思う人もいる。

そもそも話すのかどうかも分からない人もいる。

 

それは当然なんだけれど、彼らの声のボリュームを

会社やチームがいろいろ調整しながら、受け入れること。

 

彼らはどこで輝くのでしょう。

 

次回もよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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