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『人を動かす話は、実は「○○度」が高い』~明快通信Vol.69~

2015年8月4日


おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

最近、通勤電車で音楽を聞こうと、耳にイヤフォンをはめて、

音楽をつけるのを忘れたまま、無音のイヤフォンで会社に

到着ということが増えています。

 

(私の欲求は、イヤフォンをつけただけで満たされているようです)

 

さて、本日も、井上健一郎先生のお話を

私、佐藤がお届けして参ります。

 

今回のテーマは「人を動かす」。

 

■テーマ『人を動かす話は、実は「○○度」が高い』

 

今日はいきなりですが、井上先生から

教えていただいた言葉をお伝えするところから始めます。

 

「感情と理性の本質的な違いは、感情は行動を導き、

理性は結論を導くことだ」

by.ドナルド・カルネ(神経学者)

 

何を言いたいかと言いますと、

誰かの行動に影響を与えたいと思うのであれば、

その人の感情を動かす必要があるということです。

 

今回は、部下の感情をどのように動かすか?というテーマで

お届けして参ります^^

 

■なぜ、会社のスローガンは、「抽象的」なのか?

 

会社のスローガンというものは、とても抽象的ですよね。

 

みなさん、これがなぜなのか、考えたことはありますか?

 

大企業のコーポレートスローガンいろいろありますよね。

 

『ココロも満タンに、コスモ石油』とか

『おねだん以上。ニトリ』とか。

なぜか、口ずさむと最後まで言えてしまうもの、多いですよね。

 

さて、ここで考えてみたいと思うのですが、

『ココロも満タン』って何でしょうか?

 

そして『ココロも満タン』にするにはどうればいいでしょうか?

 

もちろん、似たような答えはあるでしょうが、

人によって、「こたえ」は異なるはずです。

 

井上先生の言葉を借りると

「抽象的だからこそ、人は思考を動かす」のだそうです。

 

逆に、もし、『ココロも笑顔で満タンに』という

「笑顔」という具体性が盛り込まれるとどうでしょう?

 

「笑顔」以外の選択を探りにいかなくなりますよね。

 

■具体的な言葉で、思考は停止する

 

つまり、具体性には、思考停止を招き、

抽象性には、思考の幅を広げる可能性があるんです。

 

これをふまえて、自分に目を向けていきます。

 

自分は部下に仕事を頼むときにどうしているだろうか?

特に新しい仕事を頼むときは、その違いが大きく出そうです。

 

「これをやってほしいんだよね。やり方は、これをこうして、

こうしてくれればいいよ。終わったら言ってね!」

 

アウトですよね。もし、その人を育てたいと思っていれば

やはりアウトです。思考停止した人を育てることになりますね。

 

では、期待されるものはどんなことなのか?

 

「これをやってほしいんだよね。この仕事の大事なポイントは、

次の人の仕事の流れを考えること。ここでミスすると、

後の行程すべてに影響するから。方法は、これをこうして

こうしてくれたら大丈夫です」

 

そうです。「次の人の仕事の流れを考える」って何でしょうか?

 

これが仕事がただの作業ではなくなり、意味を持つ瞬間。

これも一つの抽象化、概念化です。

 

 

こうなると、次から仕事の確認をするときに

上司・部下の間で、「次の人の仕事の流れを考えているか?」という

観点で話すことができるようになりますよね。

 

ここで考えられる部下であれば、

 

「なるほど。次の人の仕事の流れが良くなるのであれば、

こんな方法もあるな」

 

この「なるほど。」がポイント。

これは心が動いたサインでもあるからです。

 

逆に、具体的に伝えただけでは、

業務の正しい方法を知らせただけで、

新しい行動に繋がっていく「何か」は生まれないということです。

 

もし、自発的に部下に動いてほしいとか、

うまく部下を動かしたいと思っている人がいましたら、

「抽象的なアプローチ」「具体的なアプローチ」の両方を

うまく使い分けてみてはどうでしょうか?

 

次回は、部署間、人と人の間に業務上の衝突が勃発したときに

この「抽象と具体」の視点が役に立つとのこと、

書いていきたいと思います。

 

 

組織と感情の狭間にヒントはある?!

来週もお楽しみに^^

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

最近、「センゴク」という日本の戦国時代を題材にした

漫画にはまっております。

 

実は、このインタビューの最中に、

織田信長の「天下布武」、武田信玄の「風林火山」について

井上先生から話が出ました。

 

様々な解釈があるにしても、「天下布武」が

あの時代において「武で天下を統一する」という意味だったとしたら

とてもわかりやすい。

もしかすると、多くの武士、民の心を動かすものだったのでは?

 

「風林火山」は、

「疾(と)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如し、

侵掠(しんりゃく:おかしかすめる)すること火の如く、

動かざること山の如し」。

天下布武と対峙すると少し、ことばの持つパワーが弱くなる?

美しさはありますが。

 

人を動かすという視点から、戦国時代に思いを馳せてみるのも

一興かなと思ったのでした。

 

次回もよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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