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『部署間の衝突、人と人の衝突で考えたいこと』~明快通信Vol.70~

2015年8月11日


おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

祝70号記念ということで、皆さまより、

井上先生に聞いてみたい「人」や「組織」のあんな問題や

こんな悩みを募集したいと思います。

井上先生に相談したい方は、「 meikai@jinji-hyouka.com 」まで

ぜひ、メールをお送りください。

 

(採用されるかどうかは、私の勝手なセンスと判断に拠りますので

予め、ご容赦くださいませ。)

 

さて、本日も、井上健一郎先生のお話を

私、佐藤がお届けして参ります。

 

今回のテーマは「組織の問題解決」。

 

■テーマ『部署間の衝突、人と人の衝突で考えたいこと』

 

営業部対開発部。

あの部長とあの課長。

メンバーAとメンバーB。

 

人の集まるところに衝突あり。

 

組織を率いていると、そういった調整に

奔走することもありますよね。

 

そんな時に、一つの解決方法として、

頭の片隅に入れておきたいお話をお届けします。

 

先週、具体性は時として、わかりやすいけれど思考を停止させ、

抽象性は、思考の可能性を拡げるので、

人を動かしたいなら、抽象的なアプローチと、

具体的なアプローチのバランスが

大切なんですよというお話をしました。

 

前回の記事はこちら!

http://jujube-ex.jp/Lcc769/1821

 

今回は、この「抽象と具体」を使って、

部署間の衝突や人と人の衝突について、考えていきます。

 

 

■なぜ、衝突が起こるのか?

 

こんなことありませんか?

 

経理:「このお客様への請求分の書類を●日までに

作成してください!」

 

営業:「外出が多く、●日までの作成は無理です」

 

こういった押し問答。解決の糸口は見えません。

そして、二人とも疲弊していく。

 

こういった時、実は二人とも

それぞれの抱えている具体的な問題しか

見ていないことが多いのです。

 

お互いがお互いの言い分をぶつけ合う。

 

経理からすると、その書類が

円滑な請求処理に必要だから、協力してほしい。

 

営業からすると、その書類の〆切が早いことで

書類作成のためにお客様に負担を強いなくてはいけない。

だからこそ、お客様との関係に支障をきたさないか心配している。

 

そしてお互いに、「あいつ、自分の事ばっかり主張して(怒)」

と「相手にわかってもらえない」という根深い悲しみと怒りを

腹に貯めるわけです。

 

■「抽象」を使うということ

 

では、どこに打開点があるのか?

 

これがまさに「抽象化」の出番なのです。

 

そもそも「抽象」とは何であるのか?答えられますか?

 

辞書を引いてみると

「事物や表象からある要素・側面、共通性を引き出して

把握すること。また把握して一般的な概念を作ること」

とあります。

 

なので、ここでいう抽象化は、

起きた衝突に関して、2つの事象の共通したところを

抜き出して考えてみるのです。

 

ここでは、何か?

 

「会社」です。

 

経理で起きている事象も、営業で起きている事象も

実は、自分の所属している会社の問題なのです。

 

きわめて、当然の事を言っています。

 

けれど、自分の仕事をしていると

どうしても自分の仕事の視点からしか

物事を語れない人が増えるのです。

 

ですので、経理も営業も会社にとっての最善が

何であるかを考えてみる。

 

そうしてみて初めて、経理は、営業が顧客のことを

考えるということが会社にとってどういうことなのか?

 

営業は、経理が請求処理を円滑に進めるということが

会社にとって、どういうことなのか?

 

を考えるきっかけになるわけです。

 

初めて、会社という共通の視点から、

話を始めることができるようになるんですね。

 

自分の仕事は、大切だけれど、

自分のしている仕事が会社にとってどういう意味があるか?

相手の仕事にもどういう意味があるのか?

 

少し、視点を上げてみて初めて、思考を巡らせることができる。

 

そうすると、今まで見えなかった解決の糸口が

チラリと顔を見せてくれるかもしれません。

 

いかがでしたか?

 

組織と感情の狭間にヒントはある?!

来週もお楽しみに^^

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

「キングダム」のブームが私の周りでも巻き起こり、

「キングダム18巻まで読みましたよ」というお声も

聞かれるようになりました。

 

そして、先週、「センゴク」という漫画にも触れました。

 

どちらも、経営者の方やビジネスマンではまる方、

多いのではないかと思うのですが。。。

 

共通点は、カリスマ的な統率者、武将が出てくること。

彼らの抱える孤独や葛藤。戦国時代に血の業を背負う覚悟。

組織トップの士気の上げ方のいろはに触れられること。

 

一方、キングダムになくて、センゴクにあるなと思うものは、

トップを目指す中間管理職の葛藤。

 

唯一無二の絶対的存在である織田信長に

仕える明智、豊臣、柴田をはじめとする戦国大名。

彼らが、下剋上の戦国の世で輝き、苦しみ、葛藤していく様に

なぜか中間管理職を重ねてしまう。。。

 

両方読まれた方のご感想ぜひお聞かせください。

 

次回もよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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