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『社員から改善案が出ない時に考えることPart.2』~明快通信Vol.74~

2015年9月8日


 

おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

ある日曜日の昼下がり、出先の百貨店の惣菜屋で見た

「たこのやわらか煮」。特大の「たこ」ということもあり、

テンションが上がった私は、隣にいるはずの家族に向かって

「美味しそうだね」を連呼。

共感の返事が返ってこないので、顔を上げた瞬間、

対峙した知らないおばさま。

 

(そりゃ知らない人の「美味しそうだね」には共感できませんよね)

 

 

さて、本日も、井上健一郎先生のお話を

私、佐藤がお届けして参ります。

 

今回のテーマは「動機づけ」。

 

■テーマ『社員から改善案が出ない時に考えることPart.2』

 

前回は、改善案が出てこない社員や部下に動いてもらうために

仕事の中でそもそも「気持ちよさ=面白さや楽しさ」を

感じてもらえるかどうかが大事なんですよ、というお話をしました。

 

前回の記事はこちら↓↓

http://jujube-ex.jp/Lcc769/1861

 

 

では、組織のリーダー、上司として

職場において、どんな気持ちの良い機会を作れるのか?

 

井上先生からヒントをいただいて参りました。

 

■どんな「気持ちのよさ」を用意できるか?

 

井上先生曰く、

「社員の欲求のレベルで楽しんでもらったり、

面白がってもらうための視点を管理職やリーダーが

たくさん知っていることが大事」なのだそうです。

 

 

みなさん、周りの社員や部下を思い浮かべてみてください。

どんなことで、社員や部下が楽しんでいるか、

言語化できますか?

 

人と接して、頼られている時に楽しそう。

新しいことに取り組んでいる時が生き生きしている。

 

それぞれが、色々な側面で、部下の「気持ちよさそうな」姿を

感じていると思われるので、井上先生からいただいた

キーワードを使って、箇条書きにして出してみたいと思います。

 

自分が見落としがちな「気持ちよさ」があったら

チェックしてみてくださいね。

 

・役割を担ってもらう

・本人の興味関心に近いものをやってもらう

・孤立させずにチームで動く仕事をしてもらう

・有能感や責任感を感じてもらう

・自己裁量を増やし、チャレンジを積極的にしてもらう

・連携や支援に重きを置いたポジションについてもらう

・承認していることを伝える

・ロールモデルを示し、そこを目指してもらう

・共感・関心を示し続ける

・評価や処遇を適切に行う

・自分の成長や自己実現が可能であることを感じてもらう

・信頼していることを示す

 

以上のことは、井上先生がまとめておられる

動機づけの要素を私が一部抜き出して、表現したものです。

 

こうやって見ていくと、仕事の中でも人によって

いろいろな楽しみ方、気持ちよさの感じ方があることが

わかります。

 

役割を担うことが楽しいと思う人もいれば、

相手からの信頼を感じることで面白く仕事ができる人もいる。

評価や承認が社員の背中を押していることもあります。

 

上司・リーダーの価値基準と違う「気持ちよさ」を

感じている社員がほとんどのはず。

 

その価値基準に気づけるかどうかは、一つでも多く

世にある価値基準を上司やリーダー自身が

知っていることなのかもしれませんね。

 

■では、社員や部下の「気持ちよさ」にどうやって気づくのか?

 

何を面白がれる社員なのか、楽しめる社員なのか?

 

井上先生が言うには、それはもう機会を与えて、

何で表情が変わるのかを見ていくことしかないのだとか。

 

今回は、改善案が出ない場合を例にとりましたが、

仕事上でやりたいなとかやってみようかなという気持ちを

起こさせるために、時として、自分の「気持ち良さ」の基準で

社員や部下を動かそうと思わないこと。

 

一つ、強いチームを作れるリーダーが持っている

側面なのかもしれませんね。

 

とはいえ、社長の気持ちよさに共感する人だけ

集める採用だってあるわけですから、その使い方は

時と場合にもよるという事ですよね。

 

みなさんはどのように考えますか?

 

組織と感情の狭間にヒントはある?!

来週もお楽しみに^^

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

今日は、アメリカのアニメーション映画「プレーンズ」について

触れてみたいと思います。(飛行機が主人公の映画です)

夏休みでしたから、小さなお子さんのいる家庭では

観ておられる方も少なくないと思います。

 

プレーンズ1では、農薬散布機でありながら飛行機レースを

めざし、飛行機なのに高所恐怖症という現実を

仲間の支えで乗り越え、夢をかなえるお話。

 

プレーンズ2は一躍、時の人ならぬ飛行機となりながら、

その肩書きを捨て、山岳レスキューの飛行機となり、奮闘するお話。

 

彼はそこで、厳しい訓練と指導に耐えながら、

山岳レスキューの他の飛行機たちが

大切にしているものに触れていく。

 

それは、彼らが生きてきた証なんですよね。

 

だからこの映画を見ると、その人の気持ちよさの裏側には、

やっぱり、その人の人生があるのだろうと思うわけです。

 

人生が違うんだから、気持ちのよさも違って当然。

ただ、共感できたら、やっぱりちょっと嬉しい。

出会いっていいもんです。

 

次回もよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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