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『採用面接でリスク条件を嗅ぎ分ける方法 Part.2』~明快通信Vol.98~

2016年3月8日


おはようございます。

人事評価システム『明快』事務局の佐藤明日美です。

 

世界卓球が大好きな私にとって、この時期になると

必ず思い出すのが、高速ラリーの応酬からの解説者の迷言。

 

「ピンポン暇なしですね」

 

(明快通信8号に書いてから早90回。なんとも感慨深い年月です)

 

本日も、早速、井上健一郎先生のお話を、

私、佐藤がお届けして参ります。

 

■テーマ:『採用面接でリスク条件を嗅ぎ分ける方法 Part.2』

 

前回は、採用面接で失敗しないためには、

リスク条件を引き出すことに

最初から意識を向けておくことをお伝えしました。

 

そして、採用側として、リスク条件を引き出すためには

安心・安全な場を作ってくださいねという

井上先生のお話でした。

 

前回はこちら↓↓

http://jujube-ex.jp/Lcc1930/11131

 

なぜ、安心・安全な場が必要なのでしょう?

 

■なぜ、安心・安全な場を作るのか?

 

面接では、「僕もそうだった」という肯定感と

安心感を作り、本質の質問を投げかける。

 

前回の記事でそうお伝えしました。

 

実は私、少しだけこう感じるところがあったんです。

「面接官ちょっとズルくないか?」

 

けれど、よく考えてみれば、

短い時間の中で、相手のことを知り、

採用すると決断し、決断したなら給与を支払い続けるわけです。

自分も相手も時間を使うわけだし、

どうせなら、やはり気持ちよく働いてほしい。

 

ならば、何ができるのか?

 

いったい井上先生は、面接を通して

何を見ているのでしょうか?

 

■面接で一番聞きたいことは?

 

それは「本音」。

 

いかに本音を話してもらうか?

それが採用リスクを下げることになると井上先生。

 

そして、その本音は「安全・安心の場」で

しか生まれないのだそうです。

 

上司と部下の面談でも、

組織運営でも、お伝えしてきましたが、

本音で感じたことを話してもらいたいなら

適した「環境」を整える。

 

そうしないと相手は、こちらが話してほしいことを

何も話してくれなくなってしまう。

 

だからこそ、井上先生はこう語りかけるわけです。

 

「そういうことはあって当然ですよね」

「僕も経験したからよくわかるよ。」

 

■本音を引き出す質問を手持ちの札に・・・

 

例えば、「900円しかバイト代出せないけど

大丈夫かな」と感じていると、そのまま聞いてしまう。

「うちバイト代900円ですけど大丈夫ですか?」

 

そうすると「大丈夫ですよ」と返ってくる。

本音かどうかはわからない。

 

だから井上先生はまずこう聞くそうです。

「最近、この辺だと950円くらいが相場になってますよね。

950円くらいのバイトの方がやはり満足感があると思うんです。

どうですか?」

 

そしてそのあとに、「うちは900円なんですけどどうですか?」

 

前の質問で、「そうですね、そう思います」と

答えたなら、その人の本音はそこにあると

頭に留めるのだそうです。

後の質問にどう答えたかは、あまり問題にしないそうです。

 

自分が心配、不安に思っていることは

予め、前者のような質問を用意しておくといいと井上先生。

 

そのくらいの準備がないと、

リスクは拾い上げられないのだとか。

 

では、これほどまでに準備をする井上先生の

根底にあるものは、みなさん何だと思いますか?

 

■誰のための面接なのか?

 

井上先生は、新卒採用のサポートもされています。

学生と向き合うときの井上先生は

人生のアドバイスをするつもりで面接を

しているのだそうです。

 

どういうことかというと、

「目の前の人のために何ができるのか?」を考える。

 

採用面接といえば、自社にとって

適しているかいないかを判断する場になりがちです。

面接官がジャッジをする存在。

 

そうなると、面接に来る人は

言ってはいけないこと、言ったほうがいいことなど

仮面をかぶって、面接に臨みます。

でも、面接に来る人も「この会社に入っていいのか?」

という未来の不安に関する確認をしたいわけです。

 

だからこそ、本音の擦り合わせが

自社にとっても、面接に来た人にとっても大切で

双方の最善に向かうことを

目指さなくてはいけないと井上先生。

 

井上先生曰く

「目の前の人のために何ができるの?」と

考えると、相手への興味関心が増すのだそうです。

興味関心を持って接することで

相手も共感してもらえていると感じ、話しやすくなる。

そうすることで、本音が引き出しやすくなるのですね。

 

本音を引き出し、相手をより理解することで、

お互いの共通理解ができれば、入社してからの時間は、

双方のためになっていく。

 

だからこそ、自社にとっての不安解消のためにも

質問を組み立てて、用意をしておいたほうがいいと

井上先生はおっしゃるわけです。

 

皆さんはどのように感じましたか?

 

組織と感情の狭間にヒントはある?!

来週もお楽しみに^^

 

お知らせです。3月24日(木)の明快カレッジの

テーマは「採用するリスクと可能性」です。

採用にお悩みの方は、井上先生が考える

「採用」のポイント、ぜひ学びに来てくださいね!

 

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■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤明日美です。

 

今回「目の前のひとのために何ができるのか?」

というフレーズを聞いて思い出したのが、なぜかこちら。

 

アメリカの連続ドラマ「BONES」。

法人類学者の女性主人公が、被害者の「骨」から

事件を解決に導いていく犯罪ドラマであります。

(解剖シーン等々刺激的なので、苦手な方にはお勧めしません)

 

彼女は自分のことを「優秀」と臆せず言えるほど天才。

綺麗だし、書いた小説はベストセラー、武術にも強い。

一方で、極端な科学的思考で、説明のつかないものを毛嫌い。

場の空気も読めないし、相手の感情は基本無視。

 

でも彼女が「骨」と向き合う瞬間に生まれる

目の前の「被害者」のためにやりきる姿はやはりかっこいい。

 

回を重ねる中で、人の感情や直感が無視できないものだと

気づきつつ、そこは得意な仲間にゆだねる。

 

自分が目の前の「骨(課題)」にどれだけ

全力で自分しか出せない力を出し切るか。

シーズン9に差し掛かり、このドラマの一つの面白みが

そこにあったことに気付いたのでした。

 

それでは、次回もよろしくお願いいたします!

 

佐藤明日美

 

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