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『本質は言葉にしにくい感覚の中に』~明快通信 Vol.007~

2014年5月6日


おはようございます。

 

人事評価システム「明快」事務局の佐藤です。

先日、リフレクソロジー(足裏マッサージ)に行ってきました。

一部、猛烈に痛みを感じるところがあり、気になっていましたが

施術終了間際、「消化器系と腎臓が疲れてますね」と笑顔で言われ、

思わず返す笑顔が引きつりました・・・

 

(※腎臓はどうしたら元気になるのでしょうか?)

 

今週も井上先生から人事に関する

ノウハウを取材して参りました。

 

今回のテーマは「感覚」。

詳しくは本文で・・・!

 

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テーマ:言葉にしにくい感覚に本質は隠れている

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「なんとなく納得感がない」「なんとなく違和感を覚える」

組織の中で、このように感じることはないでしょうか?

 

言語にせず、なんとなく感じる「空気」のようなもの。

ポジティブな場合は良いのかもしれませんが、

なんとなくマイナスの感覚ってありますよね。

 

このようなマイナス感覚は、仮に見えないものであっても、

組織や人に関しては、非常に大事な情報の一つになります。

 

 

これら感覚的なものは、

うまく言葉にして表現できないことが多いため、

語られずに終わることも多いのですが、

様々な本質が隠れている可能性が高いのです。

 

この情報を捉えることによって、

より組織間で意思疎通を図ることができるように

なるのですが、そもそもこの「なんとなく」が

どういうものであるか、経営者・人事担当者は押さえておく

必要があります。

 

 

【言語と行動をつかさどる脳は違う】

 

少しアカデミックな内容になりますので、

ゆっくりお読みください。

苦手な方は飛ばしていただいて構いません。

ですが、本来的には経営者・人事は知っておくべき事項です。

 

 

言語を司っているのは、脳の中でも最も新しく発達した

大脳新皮質という部位で、そこでは分析的、論理的思考を

生み出す役割を担っています。

 

しかし、この新皮質は、行動は司ってはいません。

 

行動を司っているのは、感情や人との関係性など

むしろ心情的なものを扱っている大脳辺縁系なのです。

 

ここで意思決定がなされるので、行動を司ることができます。

しかし、辺縁系は、言語化ができません。

 

意思決定はするが、行動を促す部位が言語化できないため、

「なんか変なんだよな・・・でもうまく説明できない」

となるのです。

 

 

【感じていることを話し合うことが大切】

 

論理的な意味づけは、新皮質がするのでしょうが、

その意味を心情的に納得するかどうかは辺縁系が

捉えることですから、言葉にしにくい感覚の方に

より本質的なことが隠されている可能性が高いのです。

 

だからこそ、「感じていることを話し合う」環境というのは、

とても大切なのです。

 

「なんかあっさりしすぎているような感じがするんです」

「このままだと、もやもやとした感じを相手に

与えるような気がします。」

 

上手く言葉で説明できなくても、このように

擬音語・擬態語を使いながら話事をみんなで楽しめると最高です。

 

 

「そんなことを話すのに意味はあるのか?」

 

と思われるかもしれません。

 

しかし、組織間のもめ事や成長の妨げのそのほとんどが

「なんとなくの思い込み」からすれ違ってしまうことなのです。

 

最近「妙に」やる気を感じない。

だから叱咤激励をする。でも、実際はやる気がないのではなく

ただじっくり物事を考えて実行する人が増えた。

 

こんなすれ違いが起きてしまうと逆効果なのは

言うまでもないと思います。

 

 

【擬音語・擬態語の仕様を推奨】

 

余談ですが、私が以前いたエンタテイメント業界では、

擬音語・擬態語が会話の中に氾濫していました。

 

どんなに真面目な商談の時も、重要な会議の時にもそうでした。

 

他の業種の人から見たら、おそらく不真面目に見えていたのでは

ないかと思います。「もやもや」とか「ぼんやり」とか

とても多かったです。

 

さらに、マイナス感覚をみんなの場に投げ出すことは

勇気のいること。

 

「こんなこと言ったらバカにされないだろうか」

「嫌な奴だと思われないだろうか」

 

と感じるからですが、

その気持ちを払しょくするためにも、論理的で頭の良い会話だけを

重視しないことが大事になります。

 

組織のさらなる活性化のためには、

擬音語・擬態語の仕様を奨励することを

真剣に考えるべきだと言えます。

 

井上健一郎

 

 

■編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

 

編集担当の佐藤です。

 

前回、なぜ感覚の部分を共有できるとすごくうれしいのか

不思議だなと感じていたのですが、今回、答えが。。。

 

本質的な部分をわかってもらえたという感覚を

味わっているから。だから嬉しいんですね。納得です。

 

嬉しいとやる気も湧いてくるもので。

 

そうなると誰かの感覚的な部分にも耳を貸して、

相手の感覚を共有してみよう。そんな連鎖が発生しそうです。

 

また次回、メルマガでよろしくお願いいたします。

 

佐藤明日美

 

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